OSU Music Produce Project

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マイクロフォンの選別

マイクロフォンの選別

どの音を録る時にどのマイクが適しているのか、これは非常に難しい問題です。なぜならば「すべてこのマイクで録っておけば問題なし!」というマイクは存在しないからです。たとえ全ての音域においてクリアな音で録れるマイクがあったとしても、それが自分の作りたい音と違えば使い物にならないからです。マイクにはそれぞれ特徴があり、基本的には取りたい音の種類や好みによって分けます。

コンデンサーマイクは全ての音域においてクリアに録れるのですが、繊細な取り扱いが必要です。また、ふかれに弱いという点があり、大音量を発生する低音中心の楽器(バスドラムやベース)には不向きです。ボーカル録りの場合も声量によってはダイナミックマイクで録る場合が良い時もあります。

マイクの設置の仕方にオンマイクとオフマイクというのがあります。オンマイクは音源に限りなくマイクを近づけて録音する方法でオフマイクは音源から離して録音する方法を指します。ダイナミックマイクにはオンマイク、コンデンサーマイクにはオフマイクが向いているといわれています。これは音の伝わり方の特徴を理解した上での利用方法となります。先にも述べたように、基本的に音は好みによりますので、中高音域をクリアな音にしたいとか、低音域にアクセントを出したい等、マイクの特性により使い分けるのが一般的です。

音質の違いですが、低音の波形は大きく、高音の波形は小さくなります。この特徴からも分かるようにダイナミックマイクは音の振動(波形)により音を録るため、波形の小さくなる高音に弱く、コンデンサーマイクと比べアタック間に違いを感じることもあります。

その他利用場所においてもマイクを選別することがあります。
例えばスタジオなどは設置が固定できたり、ファンタム電源の準備が容易であったりなどのメリットもあり、コンデンサーマイクが使いやすい環境にあります。ライブなど野外となると移動がある為、比較的頑丈なダイナミックマイクが向いています。また、ボーカルなどは動くこともあるのでワイヤレスマイクを使うこともあります。

結局はいろんなマイクで音撮りを試しておき、自分の気に入ったマイクを採用するのが一番です。ライブなどではこの試す時間が少ない為、事前にいろいろ試して自分なりに各マイクの特徴をつかんでおくことが重要です。

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