OSU Music Produce Project

大阪産業大学プロジェクト共育 音楽プロデュースプロジェクト

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コラム

マイクロフォンの種類と構造


マイクロフォンは音波を電気信号に変える装置で一般的にはマイクと呼ばれます。レコーディングを行う上でとても大事な機材です。近年はライン録り(楽器から直接録音機器に接続)する場合もあり、必ず必要というわけではありませんが、ライブやイベントなどでは必ず必要になる機材です。

実はマイクには大きく分けて2種類存在することをご存知でしょうか?それは、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクです。と言われても多くの人は「何それ?」って状態でしょう。実はダイナミックマイクとコンデンサーマイクは構造に大きな違いがあります。

ダイナミックマイクは、ダイヤフラムという振動版があり、これが音波によって振動することでダイヤフラムが動き、ダイヤフラムに直結されたコイルが振動することで電気が発生します。この電気信号を伝える装置がマイクです。よくある説明ではスピーカーの構造の逆だと言われます。
一般的にダイナミックマイクとは、永久磁石にまかれたコイルが振動することで電気を発生させる構造で、ムービングコイル方式と呼ばれます。あまり数は出回っていませんが、リボン方式など他の方式のダイナミックマイクも存在します。

コンデンサーマイクは、音を拾うのに振動だけではなく電極兼振動版に電圧をかけて、振動によりコンデンサーの間隔が変動することで生じる静電気容量の変化を電気信号に変換することで音を入力するマイクです。ここでかける電圧の関係上、コンデンサーマイクには電源が必要になります。ミキサーなどから供給されるファンタム電源のことです。ファンタム電源が供給できない環境では利用することができません。

マルチメディアスタジオ

 今日は、マルチメディアスタジオについて紹介したいと思います。
 大阪産業大学本館7階に設置されているマルチメディアスタジオにはブースとコントロールルームに分かれて設置されています。ブースは、映像用ブースと音楽用ブースがあります。いずれのブースも楽器や歌を録音するスペースとなっており、音響効果を考えてあり、防音設備が施されています。また、コントロールルームとはガラス越しに見ることが可能です。コントロールルームは、ミキサーやエフェクター、オーディオインターフェース、パソコンなど各種録音機材が配置されている部屋で、レコーディングエンジニアがこれらの機材を操作し音作りを行います。また、空調は別の空間に用意されており、ブースやコントロールルームに影響が出ないように設計されています。
 通常はブースでアンプを通した音をマイクを設置し、コントロールルームで受信。ミキサーやオーディオインターフェースを経由しパソコンにデジタルデータとして録音されます。最近は、楽器を直接オーディオインターフェースに接続し、マイクを使わない録音が一般化しており、ブースを使わないこともあります。直接音を取り込むことでノイズなどを少なくすることができ、クオリティーの高い音を簡単に作ることが可能になります。もちろん音作りは音にこだわることから始まりますので、音響を考えると実際に演奏したものを適切な環境でマイクで録ることが理想ですが、これがなかなか難しいです。

 マルチメディアスタジオに興味を持たれた方は、是非見学に来てください。

マルチメディアスタジオ

マルチメディアスタジオ

O2R96

近年は宅録といわれる方法で音録をすることが増えてきています。
これは昔に比べ高性能なレコーディング機器が安価な値段で購入できるようになってきたからです。高性能なコンピュータの普及により、オーディをインターフェースを導入することにより、マイクがなくても直接音を取り込むことができ、ソフトを利用して編集することが可能になったからです。
音楽プロデュースプロジェクトでは、スタジオ録音ができます。
録音用機材も宅録とは違い高価な機材をそろえています。大きな違いとしては、同時録音できるチャンネル数の違いや音響設備が挙げられます。
スタジオには「O2R96」というデジタルミキサーが導入されており、アナログインプット数は24、最大56chの同時ミキシングが可能です。アナログ入力端子は16chのマイク/ライン入力に対応、各チャンネルは個別に48Vファンタム電源供給も可能です。また、バスアウト、AUXアウト、サラウンドアウト等、用途により様々なアサインが可能なオムニアウトもバランス型で8系統装備。さらに2TR-INとしてのアナログ2系統に加え、3系統のデジタル入出力端子も装備。この他にもMIDI端子、USB端子、シリアルポートなどPCやデジタル機器への接続に対応し、拡張スロットも4基備えています。
デジタル入力に関しては、サンプリング・レート・コンバーターも搭載。これにより、サンプリング・レートが48kHzでも、44.1kHzのリファレンスをデジタル機器で再生することができます。また、サンプリング周波数が、インターナル・エクスターナル共に96kHzまで対応しているので96となっています。また、ダイナミック・レンジも最大110dBとなっており、ソースのダイナミックスをクリアに再現することが可能になっています。O2R96