OSU Music Produce Project

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D.I.

D.I.

D.I.とは、Direct Injection boxの略で、「ディーアイ」とか、「ダイレクトボックス」と言ったりします。
で、なんだそれっていう疑問なのですが、レコーディングを行う上でちゃんと役割があります。

1.ハイインピーダンスをローインピーダンスに変換する
2.アンバランス転送をバランス転送に変換する
3.標準コネクタをXLR(キャノン)コネクタに変換する

こんな書き方をしても分かりずらい時は、「エレクトリックベースやキーボードをライン録りする時に使う変換器」というのが主な目的です。目的は、「ノイズを防ぎ、音質変化を最小限に抑える」ということです。

インピーダンスというのは、「交流抵抗」のことで電気が流れにくくなっている(抵抗「レジスタンス」が起きている)状態のことです。電気の信号には交流(AC)と直流(DC)があります。オーディオ信号は交流電流ですからここで発生する抵抗をインピーダンスといいます。
ハイインピーダンスは電流の効率が良いが、ノイズも多く発生するというデメリットを持っています。ローインピーダンスは、電流の効率が悪いが、ノイズを少なく抑えることが出来ます。

この効果がなぜ必要かというと、最も効率よく電気信号を伝えるためには出力側と入力側のインピーダンスを一致させる必要があるからです。
たとえば、出力側が、ハイインピーダンスなのに対して入力側がローインピーダンスであると出力側からの信号を受けきれない状態になってしまいます。2リットルの水を1リットルの入れ物に入れようとしても1リットル入りきらず漏れてしまうという現象が起こります。これが、逆の場合は、容器にあまりは出来ますが、中身に漏れは出なくなります。ですから、インピーダンスのマッチングは、「ロー出しハイ受け」が基本です。

アンバランス転送とバランス転送は、アナログ・オーディオ・ケーブルの方式で、TRSフォーンプラグ(バランス接続)とTSフォーンプラグ(アンバランス接続)があります。また、バランス接続はノイズに強いという特徴を持ちます。なぜバランス接続はノイズに強いのかというと、バランス方式は、「GROUND」「HOT」「COLD」の三種類で信号を伝送する仕組みにあります。オーディオ信号は交流なので、HOTとCOLDを行ったりきたりしながら流れて行きます。また、電流が行ったり来たりする事からCOLDはHOTの逆相であるといえます。オーディオ信号は非常に小さな信号ですので、ノイズの影響を受けやすいためHOTとCOLDを覆うようにシールド処理されたものをGROUNDと呼びます。この3つの信号でやり取りをするのですが、バランス回路においては、最終的にCOLDの位相を反転させHOTにミックスするという処理が行われます。この処理が行われるため、結果的に道中に入ったノイズを打ち消す効果が起こり、ノイズに強いということになります。アンバランス転送は、HOTとGROUNDの2種類で信号をやり取りするため、位相を遣ってノイズを消すということができなくなり、ノイズに弱いというデメリットを生んでしまいます。しかし、安価であるというメリットもあります。

XLRケーブルはコネクタ部分を見ると3つのピンがあります。これがそれぞれ「GROUND」「HOT」「COLD」を意味しており、バランス方式だということがわかります。また、ロックがついており、抜けにくい構造なので扱いやすいです。

「じゃあ多少高価でも全部バランスケーブルにすればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、スタジオなどではあまり長いケーブルを使用することは無いので、ノイズの影響をそれほど受けません。また、そもそもバランス出力の無い機材や楽器もあります。キーボードなどはアンバランス接続しかないためD.I.を使用してバランス変換しレコーディングを行います。これがD.I.の役割です。

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